プロフィール
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東京科学大学 総合研究院・化学生命科学研究所 にて助教をしている佐々木遼馬と申します。現在,館山佳尚 先生の主宰する Computational & Data-driven Materials Chemistry (CD-Mach) group に所属しています。
私の主な研究分野は、計算物質科学です。特にイオン伝導や熱伝導をはじめとする 流れ (輸送現象) に興味を持ち、非平衡熱力学をベースとする理論計算手法の新規開発、および分子動力学シミュレーションを用いた実材料での応用計算で「実験では見られない」原子・分子スケールでの現象の理解・材料設計に興味を持っています。
ニュース
- 2024/08/01: 科研費「研究活動スタート支援」にて課題「定電流非平衡分子動力学法の開発とコンポジット電解質への展開」が採択されました。
- 2024/04/01: 東京工業大学の科学技術創成研究院・化学生命科学研究所にて助教として着任しました。
- 2024/03/22: 個人用ホームページを開設
略歴
- 2014年4月 東京工業大学 工学部・第3類 入学
- 2015年4月-2018年3月 東京工業大学 理学部・化学科 卒業
- 卒業論文: Lyman-α光子検出の射影観測による二電子励起CH4およびNH3分子の研究
- 指導教員: 河内宣之 先生
- 2018年4月-2020年3月 東京工業大学 物質理工学院・応用化学系 修士課程修了
- 修士論文: 液晶相の分子動力学計算の効率化と熱伝導機構の理論的解明
- 指導教員: 川内進 先生
- 2020年4月-2023年3月 東京工業大学 物質理工学院・応用化学系 博士課程修了
(物質・材料研究機構(NIMS)にて研修生・NIMSジュニア研究員として研究に従事)
(2021年4月-2023年3月 JSPS学振特別研究員DC2)- 博士論文: イオン相関を考慮した微視的固体イオニクスに関する理論的研究
- 指導教員: 館山佳尚 先生(NIMS)・一杉太郎 先生
- 修博一貫プログラム:物質・情報卓越教育院(TAC-MI)修了
- 2023年4月-2024年3月 住友化学 デジタル革新部・R&Dデータ科学チーム
- データサイエンティストとしての研究業務・全社DX推進
- 2024年4月-現在 東京科学大学 総合研究院(旧:東京工業大学 科学技術創成研究院)・化学生命科学研究所 助教
- 研究室: 館山・安藤研究室
主な研究内容
化学と物理の狭間で非平衡熱力学に基づく新たな理論計算手法開発を目指す基礎研究と、分子シミュレーションを用いて実材料における種々の現象の微視的に理解し、材料設計へ活かす応用研究の両方の視点から研究しています。特に結晶(固体)と液体の狭間に位置する材料に強い関心を持っています。
下記がこれまでの主要な研究成果です。
- 固体電解質 / 「液体」のようにイオンが流れる「固体」
- 理論手法開発: イオン同士の相関が考慮されたイオン伝導度計算の高速化
R. Sasaki* et al., npj. Comput. Mater., 9, 48 (2023). - 有機分子結晶電解質の”柔らかさ”を活かした特異な高速イオン伝導機構の理論的解明
R. Sasaki* et al., J. Mater. Chem. A, 9, 14897-14903 (2021). - 博士論文の解説記事
- 理論手法開発: イオン同士の相関が考慮されたイオン伝導度計算の高速化
- 液晶 / 「液体」と「結晶」の中間相
- 理論手法開発: 相転移シミュレーションの高速化・液晶相の再現に必要な誘電相互作用
R. Sasaki et al., J. Chem. Inf. Model., 60, 3499–3507 (2020). - 液晶相の熱の流れ方を原子分子スケールで可視化・熱伝導の異方性を微視的に解明
R. Sasaki et al., J. Phys. Chem. B, 124, 5, 881–889 (2020).
- 理論手法開発: 相転移シミュレーションの高速化・液晶相の再現に必要な誘電相互作用
キーワード
- 分子シミュレーション
- 分子動力学法
- 量子化学計算
- 原子スケールの輸送現象・統計物理学
- 熱伝導
- 拡散、イオン伝導
- (粘度, 誘電率)
- 中間相 / ソフトマター
- 液晶、高分子
- 固体電解質、高濃度電解液